芳珉(ほうみん)のおっちゃん
京都に住みだして3年ちょっとになります。

初めて食べたその日から。。。味のとりこに。。。

おうちの近くにそんなご自慢のラーメン屋さんがあります。

無口で頑固なおっちゃんのお店。。。

わたしは頑固親父が小さいころから大好き!

だって少しづつ仲良くなって、おっちゃんの笑顔が見れたら、めっちゃうれしいもん。

世界一おいしいラーメン屋さん!と友達に紹介していました。

そんなラーメン屋さんが。。。

芳珉が。。。

去年2007年いっぱいで。。。






閉店した。。。





友達に閉店するとを教えてもらった次の日。。。

信じられなくていってみると、いつもと変わらないおっちゃん。。。

でもお店の奥にちゃんとお知らせの張り紙がしてあった。

それでも信じられなかった。。。


違う日。。。

mixiの芳珉コミュニティーでうわさになっていたらしく閉店を惜しむ人たちで夜中の12時だというのに、行列ができていた。

それを見て、現実味が出てきて。。。さみしくなった。。。

お店に入ると常連さんの手でメッセージボードが壁に打ち付けられていた。

書けるスペースを探すのが大変なくらいのメッセージボードに、友達と小さくメッセージを書いた。

やっぱりおいしかったーー!




31日。。。11時45分。。。


とにかく行ってみた。

曲がり角から少しづつ見えるいつもの赤いちょうちんがまだ待っていてくれた。

行列はもうなかった。。。


おっちゃんはわたしたちの顔を見るなり「醤油ふたつやねー」と言った。嬉しかった。こんな日も(当たり前やけど)いつもと同じであることに、泣きそうやった。


おっちゃんの醤油ラーメン。。。さいごの。。。

いまどきのこってりラーメンとは程遠い、素朴な醤油ラーメン。

お手製のにんにくたっぷりの辛みそを入れてもらって、底から良く混ぜてあつあつじゃないからすぐ食べられる。スープも全部に飲んでしまうくらいやさしい。。。もやしとチャーシューとねぎ。。。

シンプルラーメン


今日はゆっくり丁寧に味わって食べた。。。


お店にある小さなテレビの中で倖田來未とイグザエルが歌ってた。

0:00 年が明けたらしかった。。。

年越しのお知らせは。。。

おっちゃんのお店最後のお知らせ。。。


誰も、何も言わなかった。。。

息子さんがのれんをしまった。

ちょうちんの明かりが消された。

とうとう最後を見てしまうことになった。



涙を拭きながら、「おいしかったです。今までありがとう」と言いながらおっちゃんと握手をした人がいた。

でもおっちゃんは照れくさそうに「おーきに」だけやった。

しばらくすると、閉店したはずのお店に10人ほどのお客さんが遅れてやってきた。

「もう終わったん?」「チャーシューないけどええかー?」

おっちゃん、ほんまに閉店できるんかなーー。このままやっぱり止めるのをやめるっていってくれへんかなって。少し期待してた。

20年間以上毎日、朝の4:00までまじめにやってきはったおっちゃんの大きな決心。わたしたちお客は黙ってそれを受け入れるしかなかった。


お釣りをもらうときに「体に気をつけてください」わたしはそれしか言えなかった。。。

おっちゃんは、目をそらしてやっぱり笑いながら。。。


「おーきに」だけやった。。。


世界一おいしいラーメン屋さんは、最後の最後までおんなじやった。。。

でもおっちゃん輝いてた。。。

ぴかぴかのあかちゃんみたいやった。。。

最後やのにめっちゃうれしそうで。。。透き通ってみえた。

やり遂げた人の姿は美しかった。


おっちゃんの醤油ラーメン食べたくて死にそうになるときが近いうち来るやろうなぁ。。。

でもおっちゃんの潔さ。。。おみごとでした。

人は変わらずにはいられないと。。。かもめ食堂で小林聡美が言ってたけど。

本当にそのとおりで。。。いつも同じではないから今が大切で。。。

だから楽しいのだと。

教えてもらった。。。


おっちゃん。

ありがとう。


わたしもおっちゃんみたいになれるように。がんばります。

長い長い日記を最後まで読んでくださりありがとうございます。
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by mam_mam_non | 2008-01-08 03:53
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